【発注者&受注者/どちらの目線も解説】ホームページ相見積もりサイトの徹底解剖(2025年最新版)
これで損しない!自社に合う相見積もりサイトとは
近年、ビジネスの多様化と競争の激化に伴い、相見積もりという手法が一般的になり、マッチングプラットフォーム(相見積もりサイト)の利用が増加しています。
相見積もりは、複数の業者から見積もりを取得し条件や価格を比較することで、最適な選択をするための方法です。
この手法はもはやビジネスに留まらず、日本社会全体で起きている事象になっていますね。
身近なもので言えば、「引越し」や「車の査定(買取)」などの分野でも利用されており、効率的に業者を選定するための強力な手段となっています。
一方で、相見積もりを支えるマッチングプラットフォームの料金体系には多様なアプローチが存在し、実は受注者側の料金体系が、発注者側のビジネスの成功に大きな影響を与えます。
本記事では、現代のマッチングプラットフォームにおける料金体系のパターンと、それぞれのメリットとデメリットを解説し、どのように選択すべきかを初心者にも分かりやすく説明しています。
また、上記の通り、料金体系が異なる2サイト(参考になる)の詳細を紐解いてご紹介させていただきます。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを発注者と受注者の目線から徹底的に解説し、具体的な利用シーンに基づいて両者の違いを詳しく説明しています。
ぜひ最後までこの記事をお読みいただければと思います。
|相見積もりサイト(マッチングプラットフォーム)の基本概念
マッチングプラットフォームとは、需要と供給を効率的に結びつけるためのオンラインWebサービスです。
発注者が求めるサービスや商品に対して、適切な受注者を紹介することで、相見積もりのプロセスを支援します。
このサービスは、企業が適切な業者を見つける手間を大幅に軽減し、ビジネスを円滑に進めるための重要な役割を果たします。
(つまり発注者は楽に見積もりが取れて、受注者は自分たちで新規顧客を見つけにいかなくて良いWin-Winなビジネス)
以下では、マッチングプラットフォームの具体的な料金体系を2つの主要なモデルに分けて詳しく説明します。
|受注者側の異なる2つの料金体系(主要パターン)
1. 成果報酬型の料金体系
- 概要:
- このモデルでは、受注者は紹介された案件が成約した際にのみ報酬を支払います。
つまり、成果=契約がなければ費用は発生しません。
プラットフォームは受注者が成功した際に報酬を得るため、双方にとってウィンウィンの関係が築けます。
- このモデルでは、受注者は紹介された案件が成約した際にのみ報酬を支払います。
- メリット:
- リスクが低い: 受注者は成果が出るまで費用を支払う必要がないため、リスクを最小限に抑えられます。
これにより、特に中小企業やスタートアップが積極的に利用しやすくなります。 - 慎重なマッチング: プラットフォーム側も成果が出ないと報酬を得られないため、受注者と発注者のニーズをより正確にマッチングしようと努めます。
これにより、精度の高い紹介が期待できます。
- リスクが低い: 受注者は成果が出るまで費用を支払う必要がないため、リスクを最小限に抑えられます。
- デメリット:
- 報酬の変動: 成果によって報酬が変動するため、受注者側にとって収益が不安定になる可能性があります。
- 高い手数料: 成果が出た際の手数料が高めに設定されることが多く、利益が減少するリスクがあります。
- この料金体系のサービス:
- Web幹事やチョコミツ、HP制作.jpのような専門的なプラットフォームがこのモデルを採用しています。
特に”ホームページ制作“という分野・ジャンルに特化しており、プロフェッショナルなサービスを提供する受注者を慎重に選定し、発注者に最適な選択を提供しています。
※特化というより完全に専門です。
- Web幹事やチョコミツ、HP制作.jpのような専門的なプラットフォームがこのモデルを採用しています。
2. 月額固定紹介料+成果報酬料の料金体系
- 概要:
- このモデルでは、受注者は毎月一定の固定料金を支払い、加えて案件が成約した際に成果報酬を支払います。
固定料金により、プラットフォームは安定した収益を得られるため、運営の安定性が高まります。
幅広い業種に対応し、発注者には多様な選択肢を提供しますが、受注者側の料金体系が競争の激化を招くことがあります。
- このモデルでは、受注者は毎月一定の固定料金を支払い、加えて案件が成約した際に成果報酬を支払います。
- メリット:
- 安定した収入: プラットフォームは月額固定紹介料により安定した収入を確保できるため、運営が持続可能となります。
- 多様な案件の紹介: 受注者は毎月固定料金を支払うことで、多くの案件にアクセスでき、新たなビジネスチャンスを広げることが可能です。
- デメリット:
- 優先度の偏り: 固定料金を多く支払っている企業が優先的に紹介される傾向があり、ニーズに合わない受注者が発注者に紹介されるリスクがあります。
これは、本来のマッチングビジネスの理念から逸脱する可能性があります。 - コストの重さ: 固定料金が発生するため、特に中小企業や予算に余裕がない企業にとっては負担が大きく、成果が得られない場合のリスクが高まります。
- 優先度の偏り: 固定料金を多く支払っている企業が優先的に紹介される傾向があり、ニーズに合わない受注者が発注者に紹介されるリスクがあります。
- この料金体系のサービス:
- アイミツや一括.jpのような総合的に対応可能なマッチングプラットフォームはこのモデルを採用しています。
幅広い業種に対応し、発注者には多様な選択肢を提供しますが、受注者側の料金体系が競争の激化を招くことがあります。
- アイミツや一括.jpのような総合的に対応可能なマッチングプラットフォームはこのモデルを採用しています。
|具体的な比較と影響
項目 | 成果報酬型の料金体系 | 月額固定紹介料+成果報酬型の料金体系 |
---|---|---|
相見積もりサイト | Web幹事、チョコミツ、HP制作.jpなど | PRONIアイミツ、一括.jpなど |
受付している発注範囲 | ホームページ制作のみ | アプリ開発、動画制作、営業代行、コールセンター、イベント企画など幅広いジャンル |
コスト負担 | 受注者は成果が出た際にのみ費用が発生するため、初期負担が少ない。 予算の限られた企業にも適している。 | 受注者は毎月一定の固定費用が発生し、成果に関わらず支払う必要があるため、特に小規模企業には負担が重くなることがある。 |
マッチング精度 | プラットフォームは成果を重視するため、マッチングの精度が圧倒的に高い。 | 固定料金を多く支払う企業が優先的に紹介されるため、必ずしも発注者のニーズに合った受注者が紹介されるとは限らない。 |
受注者へのリスク | 成果が出ない場合には費用が発生しないため、リスクが低い。 | 成果が得られない場合でも固定費用が発生するため、コストに見合わないリスクが存在する。 |
プラットフォームの運営安定性 | 成果が出た際のみ収入を得られるため、ビジネスが不安定になる可能性がある。 | 月額固定紹介料により安定した収入が得られるため、持続的な運営が可能となる。 |
発注者への影響 | 発注者のニーズに合った受注者が紹介されるため、満足度が高い。 | 多様な選択肢があるが、ミスマッチが発生しやすく、選定に時間がかかることがある。 |
競争の激化 | 案件に対する受注者側の競争が激しくなることがあるが、精度の高い案件に集中しやすい。 | 多くの案件にアクセスできるが、固定料金を多く支払う企業が優先されるため、競争が激化しやすい。 |
|受注者側(ホームページ制作会社)にとっての選択肢
マッチングプラットフォームを選択する際には、料金体系を理解し、自社のニーズや予算に応じて適切なモデルを選ぶことが重要です。
以下では、具体的な選択肢について説明します。
成果報酬型の料金体系が適している場合
- 予算が限られている中小企業やスタートアップ:
- 初期投資を抑えつつ、成果が出た際のみ費用を支払うため、リスクを最小限に抑えられます。特に、特定の分野に特化した案件を獲得したい場合に適しています。
- 質の高い案件を求める場合:
- マッチング精度が高いため、発注者のニーズに合った案件を優先的に獲得できる可能性があります。
- 業務の効率化を重視する企業:
- プロジェクトの成功に焦点を当て、業務の効率化を図りたい企業にとって、成果報酬型は適しています。
月額固定紹介料+成果報酬型の料金体系が適している場合
- 安定した案件数を求める中堅以上の企業:
- 毎月一定の固定料金を支払い、安定した案件を得られるため、ビジネスの安定性を確保したい場合に適しています。
- 幅広い業種に対応したい場合:
- 多様な案件にアクセスできるため、業種を問わず幅広く受注を希望する企業にとって有利です。
- ブランド力や大規模プロジェクトを重視する企業:
- 経済力を活かし、固定料金を多く支払うことで、大規模なプロジェクトを優先的に獲得したい場合に向いています。
この後の記事については、
実際に月額固定紹介料+成果報酬型の相見積もりサイトと成果報酬のみの相見積もりサイトを
発注者(サービスを依頼したい企業や個人)と受注者(サービスを提供する企業)の軸でご紹介していきます。
|PRONIアイミツ
サイトURL:PRONIアイミツ
概要
上記にも挙げた通り、PRONIアイミツは様々な業種に対応する総合的なマッチングプラットフォームです。
このプラットフォームは、発注者(サービスを依頼したい企業や個人)と受注者(サービスを提供する企業)を結びつけ、ニーズに合った業者を紹介するサービスを提供しています。
アイミツは多岐にわたる業界に対応しており、例えば、IT開発、広告、印刷、イベント企画など、さまざまなカテゴリの中から最適な業者を選択することができます。
登場人物の目線
- 発注者の目線:
- メリット:
- 無料利用: 発注者は完全無料で利用可能であり、特にコストをかけずに最適な業者を見つけることができます。
- 幅広い選択肢: 多様な業種に対応しており、複数の見積もりを比較することが可能です。一般的に、標準で6社の業者が紹介されるため、比較の幅が広がります。
- デメリット:
- 選択肢が多すぎる: 多くの業者が紹介されるため、比較や選定に時間がかかることがあります。特に急いでいる場合には対応が難しく、選択に迷う可能性が高いです。
また、前述の通り、月額固定紹介料+成果報酬型のため「固定料金を多く支払う企業が優先的に紹介」されてしまうケースがあり、100%のマッチングにはなりづらいですね。 - 営業電話の多さ: 紹介された業者からの営業電話がしつこく、日常業務に集中できないという口コミが多く見受けられました。
- 選択肢が多すぎる: 多くの業者が紹介されるため、比較や選定に時間がかかることがあります。特に急いでいる場合には対応が難しく、選択に迷う可能性が高いです。
- メリット:
- 受注者の目線:
- メリット:
- 多くの案件へのアクセス: 多様な発注者からの問い合わせに応じることで、新しいビジネスチャンスを獲得できます。
- 多くの案件へのアクセス: 多様な発注者からの問い合わせに応じることで、新しいビジネスチャンスを獲得できます。
- デメリット:
- コストが高い: 受注者には「月額固定紹介料+成果報酬料」が発生します。月額費用を多く支払っている企業が優先される可能性があり、月額費用を払っているのにも関わらず、冷やかしのような案件があった場合、かけたコストに対するパフォーマンスが見込めないことがあります。
- 競争が激しい: 紹介される業者の数(基本的に6社、場合よってはそれ以上)が多いため、他社との競争が激化し、契約を獲得するために提案や価格などの工夫が必要です。
- メリット:
◆発注者でPRONIアイミツの利用に向いている方
時間に余裕のある方: ゆっくりと選定を行う余裕がある場合、たくさんの選択肢を検討することが可能です。
決断に迷いがちな方: 幅広い選択肢から、じっくりと比較検討を行いたい方に向いています。
|チョコミツ
サイトURL:チョコミツ
概要
チョコミツは、ホームページ制作に特化したマッチングプラットフォームです。このプラットフォームは、発注者と受注者の両方に対し、高い専門性と精度の高いマッチングを提供します。チョコミツは、ホームページ制作会社が自ら運営しているため、業界のプロフェッショナルがプロを紹介する仕組みとなっています。
登場人物の目線
- 発注者の目線:
- メリット:
- 完全無料: PRONIアイミツ同様、発注者は無料で利用することができ、経済的な負担は一切ありません。
- 厳選された紹介: 受注者の数は厳選された2〜3社のみであるため、選択に迷うことが少なく、時間を有効に活用できます。
- 高いマッチング精度: 業界のプロ(ホームページ制作会社)がプロ(ホームページ制作会社)を紹介するため、発注者のニーズに合った制作会社が紹介される確率が高くなります。
- 安心感と信頼性: 本物のプロフェッショナル視点からの紹介により、安心して依頼できる体制が整っています。
- デメリット:
- 選択肢の少なさ: 紹介される受注者の数が少ないため、比較の幅が制限される可能性があります。
- 選択肢の少なさ: 紹介される受注者の数が少ないため、比較の幅が制限される可能性があります。
- メリット:
- 受注者の目線:
- メリット:
- 成果報酬型の料金体系: 受注者は「成果報酬料」のみが発生し、月額固定費用がかからないため、経済的な負担が軽減されます。
- 精度の高い案件紹介: チョコミツでは、プロの目線で厳選された案件のみを受けることができ、ビジネスに直結する案件に集中できます。
- デメリット:
- 案件数の限界: 厳選された案件のみが提供されるため、取り扱う案件数に限りがある可能性があります。
- 競争の激化: 受注者同士の競争が激化し、特に質の高い案件では多くの企業が参入するため、競争が熾烈になることもあります。
- メリット:
◆チョコミツの利用に向いている人
プロフェッショナルを求める方: 業界に精通したプロからの提案を受けたい方に適しています。
見積もりを数社で比較したい方: 上司に見せるための見積もりが2〜3社あれば十分である場合、迅速に対応してもらえます。
|「アイミツ」と「チョコミツ」の詳細な比較と考察
両プラットフォームの特徴と利用者の視点を詳細に比較してみましょう。
項目 | アイミツ | チョコミツ |
---|---|---|
対応業種 | 総合的(多様な業種に対応) | ホームページ制作に特化 |
発注者の料金 | 無料 | 無料 |
受注者の料金 | 月額固定費用+成果報酬料 | 成果報酬料のみ |
紹介業者数 | 基本6社(最大10社) | 厳選された2〜3社 |
マッチング精度 | 一般的なコールセンターの受付 ※専門知識を持っている方も◎ | プロによるヒアリングと紹介で、マッチング精度が高い |
営業電話の多さ | 多い(紹介数が多いため) | 少ない(紹介数が少ないため) |
発注者の負担 | 選定に時間がかかる可能性あり | 厳選された業者により、選択に迷うことが少ない |
受注者の競争 | 激しい(紹介数が多いため) | 精度の高い案件に集中しやすい(紹介数が少ないため) |
発注者に向いている人 | 幅広い選択肢から選びたい方 | プロの提案を重視し、短時間で決定したい方 |
受注者に向いている人 | コストをかけても多くの案件にアクセスしたい企業 | コストを抑えつつ、精度の高い案件に集中したい企業 |
(まとめ)相見積もりサイトの徹底比較編
相見積もりは、現代ビジネスにおいて効率的な業者選定の手法として一般的になり、マッチングプラットフォームの活用が増加しています。
しかし、受注者への料金体系が異なるため、各プラットフォームの特徴を理解し、適切な選択をすることが成功への鍵となります。
- 月額固定紹介料+成果報酬型の料金体系:
- 安定した案件数を求める中堅企業や、幅広い業種に対応したい場合に適していますが、競争が激化する可能性があります。
- 安定した案件数を求める中堅企業や、幅広い業種に対応したい場合に適していますが、競争が激化する可能性があります。
- 成果報酬型の料金体系:
- リスクが低く、マッチング精度が高いため、中小企業や特定の専門性を重視する場合に適しています。
マッチングプラットフォームの選択は、自社のビジネスモデルや予算、戦略に基づいて慎重に行うべきです。
各プラットフォームの特性を理解し、最適なサービスを選ぶことで、貴社のビジネスの成功を確実なものにすることができるでしょう。
アイミツとチョコミツは、どちらも異なるニーズに応えるためのプラットフォームとして、発注者と受注者にそれぞれの価値を提供しています。
選択する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
- 多様な選択肢を求める場合はアイミツ:
- 幅広い業種の中から、多くの選択肢を比較したい場合には、アイミツが適しています。ただし、選定に時間をかける余裕があり、営業電話にも対処できることが前提です。
- 幅広い業種の中から、多くの選択肢を比較したい場合には、アイミツが適しています。ただし、選定に時間をかける余裕があり、営業電話にも対処できることが前提です。
- 専門性を重視する場合はチョコミツ:
- ホームページ制作に特化した提案を求め、迅速に決定したい場合には、チョコミツが最適です。特にプロフェッショナルな対応を求める場合に有効であり、質の高い案件に集中することが可能です。
以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
年代:40代
キャリア:都内の大学(文学部)卒業後、出版社で編集者として20年間勤務した後、フリーランスのWebライターに転身。主にビジネスやテクノロジー分野の記事を執筆し、様々な企業のブログやメディアに寄稿。(チョコミツへはたまに参画しています。)